第3部です。
「最後に、被災地の状況と、所感を書こうと思います。
まず、現地の状況から。
私が見たのは陸前高田市のみですが、高田は気仙川沿いに内陸部6km地点程までは瓦礫が押し寄せているのを見ました。大体、その地点でも水深2~3mほどまで達したと考えられます。
現地ではひしゃげた車、膨大な瓦礫、流失した橋、破壊された線路、3階まで水が押し寄せた学校
そして、遺体が見つかった印をあちこちで見ました。
メディアが撮ったとおりの凄惨な現場です。市内の沿岸や低地はどこを見てもそうです。
私が見たのは高田だけですが、その被害は極めて広範に亘っており、三陸では
沿岸部はどこも似たような状況だと考えられます。
しかも、あの地域は、小さな漁港と集落は山のようにあり、場所によっては道が細かったり
沿岸にしか道がなかったりします。
海岸近くの道の多くは、瓦礫が散乱したり流失したりし、通れないか、通行できても状況は悪いです。
海産物など有機物の散乱している場所も当然数多くあります。
もう既に腐敗がかなり進行し、悪臭が広範囲に漂っています。衛生面からも危険です。
また私が現場に初めて入った30日には、釘の踏み抜き事故が3件発生しました。現場は安全ではありません。
瓦礫の撤去だけでも、極めて厳しい状況です。
海産物を拾っていると、記念品や写真類がかなり出てきます。これらも探している持ち主がいるはずです。
また、避難所へ支援に行った方からこんな話がありました。
「衛生面など含め、若い女性の方ですら痛ましい状況である」
避難所によって、上下水道や電気、物資の面で極めて厳しい状況に置かれているようです。
本人への配慮もあって、メディアには十分には映らない部分です。
被災者と直接お話する機会は殆ど無かったため直接ニーズは聞けませんでしたが・・・
被災地で不足しているものは
・重機
・土木作業員
・継続的に活動を行えるマンパワー
・生活用品
・現金
・職
・住居
ではないかと考えています。
物資という意味では、すぐにイメージされる水や穀物だけにとらわれることなく
嗜好品やパソコン、教材・本、文具、自動車、小型船舶等といったものの需要も考えるべき段階に来ているように思います。勿論、現地ニーズとのマッチングが要です。
また義援金は集まってはいても、現地の被災者も、ボランティアも、お金も物資も十分にはありません。まだ分配が進んでいないのです。それでもボランティアは自分たちで財布からお金を出せば事足りるので、まだ良いのですが、被災者はそうは行きません。
さらにボランティアも、GW後は、どの地域でも不足すると見られています。
可能であれば、夏前にもう一度行きたいと考えています。
私は最初はボランティアに懐疑的な部分もありました。
物見遊山で行くのでは、意味がありません。迷惑でしかありません。実際に、被災地で記念写真の撮影をしていたボランティアも存在したといいます。
しかし、現地でニーズに合った作業を行い、現実と直面する、というのは今では大事なことだと感じています。
幸いにも、自衛隊並みの装備が無くとも、時間と労働力を提供するだけでお役に立てる、ボランティアを出来る体制は既に整っています。
今回の災害は規模があまりにも大きく、細かい部分のケアが全く足りていません。
また、政府は福島第一原発にかかりきりで、被災者の生活再建に全ての力が注がれているわけではない状態です。
今後、民間がどのように被災地復興に尽力していけるか、あらためて考えていきたいと思います。」
以上が私の友人がまとめてくれたものです。
自分にはもっとできることがある、今やっていることをもっと真剣にやる、そういう気持ちにさせてもらった文章でした。
小泉聡

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