ボスニア第2弾 スラローム編

皆様こんにちわ

ボスニアラフティング世界大会
報告第2弾をさせて頂きたいと思います!!

今回は一番印象に残っている
スラローム種目での出来事を深掘りしていきたいと思います。

〜〜
今回のスラロームは、
夜の20〜22時に渓谷を下る
まさにナイトスラローム
大自然の川がたくさんのライトで照らされ、
少し神秘的な雰囲気でした

 

 

ライトが眩しく、ゲートが見えづらいのではと心配しましたが、
選手サイドとしては昼間と近い環境で試合に臨む事が出来ました。

 

試合のゲートセットは、セッターという(川のどこにゲートをSETするか決める人)が2人おり。
全部で1〜14ゲートのうち

前半の1〜7番ゲートは
川の流れをいかに上手く使えるか、が肝のスラローマーがつくったTHEスラロームSET

後半は川の流れを使わず、力で無理矢理ゲートに通しに行く、パワープレイ的でチャレンジングな地元のラフティングガイドがつくったセット。

前半は基礎練習で積み上げて来た内容であったため、やることが明確でした。
後半のセットは練習したことのないゲート設定だった為、いかにプランを作成して実行できるかが今回の勝負の鍵となりました。

 

選手4人でコースを見て
ゲートに対してプランを一つ一つ練ってゆき、
シェアが完璧になったところでボートに乗り込みます

ウォーミングアップを終え
いよいよスタートです

1本目スタートラインにて
4人で静かに拳を合わせました。
選手達からは緊張よりも、静かなるな闘志を感じました。

一本目スタート
ノーペナルティでゴールした瞬間
4人とも13番ゲート以外は、良いクオリティの漕ぎが出来た感覚があり、まずまずの達成感を感じていました。

 

しかし陸に上がり、監督から告げられた
「ブラジルと13秒差で負けてる」の言葉に
少し困惑したのを覚えています。

陸上班が撮影してくれた映像、分析情報を確認させてもらうと
気になっていた13番アップゲートで、
12秒も差がついていました。
この13番ゲートはブラジルと日本では下り方が大きく違いましたが
一本目の日本チームは、13番ゲートはイメージ通りの漕ぎが完璧ではなく、プランを実行しきれてなかったので
2本目で同じプランを実行しきろうということになりました。

1〜7番ゲートの降下タイムは
ブラジルより日本が5秒早かったのですが
2〜3番ゲートを
更にフェリーグライドで使う波を一つ下の位置にすれば5秒早くなるかもしれないという
陸上班の分析情報をもらい
そのプランに変更することを決めました。

2〜3番ゲートと13番ゲートの
イメージを選手でシェアしたところで
2本目まで1時間ほど時間に余裕があったため
個々に分かれ集中のゾーンに入っていきました
他の選手たちがどの様に過ごしたかは分かりませんが

私は1人で過ごす時間のあいだ
後悔したくなかったので
何度も何度も繰り返し映像を見ていました。

13番ゲートのプランを大幅に変えても
危険性が低く、見返りが大きいのではないかと
2本目アップ直前にて、4人で内容を共有し
13番の通り方を大きく変更する判断をしました。最後の一本ここで攻めなければ、世界一は無いとみんな腹を決めました。

アップを終えて2本目スタートライン

ただただみんな静かに集中しきっていました。
自分でもこんなに静かな気持ちでスタートラインに立つ事は初めてでした。
ボートに乗った4人と陸上班全員を信頼し繋がっているのを感じ。
山の上の景色が神々しく綺麗に見えたのを鮮明に覚えています。

2本目スタート
レース中誰一人として、誰かをカバーするなんて事は考えず、ただゴールに向けて漕ぎ続けました

 

ゴールした瞬間、出し切った思いで拳を合わせ、
陸に上がり、ボートを上げ崖を登り切ると
安藤が叫びながら走って来ました。
「勝った!一位!!!」
気づいたら、雄叫びを上げていました
選手や監督、陸上班と抱き合い喜びました

結果としては
日本   186.23 (ゲート接触プラス5秒)
ブラジル 187.80

 

最終的に純粋な降下タイムを21秒上げ、ペナルティ5秒加算されても大逆転勝利となりました。

日本でスラローム種目一位は
13年ぶりで、R4での優勝は日本初となりました

〜〜

今思い返しても、この時のレースのスタート前は特別な精神状態でした。
仲間への絶大な信頼、感謝の気持ちがなど、溢れていました。

仲間への信頼や感謝というのは
個々の強さや優しさがあってのことだと思います

やることは皆見えています
コツコツと積み重ねてようやく辿り着ける境地
スラロームを含めた
総合世界一をとりにいきます

 

中野晶良

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